シアターコクーンのお芝居は、自身がお世話になり、先生でもある中村勘三郎さんを思い出し、蜷川幸雄さんを思い出す。
今回、与三が勘三郎さんと重なる部分があり、
物語の終盤、お富が与三に”いいなぁ、走り続けられて。私はここから動けない。走り続けなさい、そしていつかまためぐり逢おう”という(うる覚えだが)。
まるで天国からの言葉のような気がした。
演劇を通し、魂は受け継がれるのだろうか、分からないけれど、魂は存在しているのだなって思った。
私は今まで誰のためにお芝居をしていたのだろうか。人のためにお芝居をしたい。
そして進み続けようと強く背中を押された素晴らしい世界だった。