ぽえむ

これは自動筆記で書かれたものです。

突然、地球に住んでいる全員に
延々に続くような空白の時間が目の前に広がった。
初めて、時間が物体のように見える。
追われるように生きてきたわたしは強く頭を打たれたような
考える前の間がしばらく続いた。
大丈夫大丈夫と、いつものマイペースを保っていたけれど
崩れ始めた細い岩山の上に立たされてたような切迫感を感じた。
そんな瞬間が、時間になり、一日になり、週、月へと繋がった。
怖さは薄れ、日常に慣れ初めていた。
確実に変わっていく地球にどう構えたらいいのか
分からず、今を生きるようにした。

今の積み重ねが未来。
たどり着く場所はわからないけど
ひたすらに心を動かす遊びを繰り返してるようだ。
過去を振り返る時間が増えた。
狐がイメージの所々に出てくる。なぜだろう。
遊びすぎて疲れた少女。
ピアノの音。
落ち着きのない大人。
人々。

感情の記憶が感覚として掴み取れる。
優しさは柔らかく、くすぐったい。
怒りは爆発物でブラックホールのようだ。
悲しみは、なんだったかな、忘れてしまった。

ここから遠い世界にいるかのような過去の出来事たち。
出来事ではなく、わたしの記憶が今を形成しているように思える。
だから都合悪い過去は全部差し替えてしまえ。

ゆらゆらと、取れかけている乳歯のような今日までが
ある日、抜けただけの出来事なのだろう。
新しい歯が生え、また取れてしまう乳歯のよう。

明日の記憶を想像する。
明日が生まれ変わりだったら
今日までの出来事が消えてしまうのかな。
それはやっぱりちょっと悲しいな。
悲しみはそうか、忘れてしまう事なのかもしれない。

それでは、また。

美波